コミットすべきは「心地よさ」。

考えてみると僕は子どものころから、責任を持て、責任を自覚しろ、と言われ続けてきた。

学校をはじめとして何かの組織に所属するたびに、「〇〇の一員としての責任を自覚しなさい」「責任を果たしなさい」ということを言われた。

行動をすると、そこには必ず責任が発生するんだ、とも言われた。

学生としての責任、〇〇部員としての責任、〇〇社の一員としての責任、社会人としての責任、親としての責任、国民の責任、地球上で暮らす者としての責任 etc…

でもさ、社会に対する責任とか親としての責任とか言う前に、まずは「自分自身に対する責任」を果たすことが大事なんじゃないだろうか。

 
えっ？「自分自身に対する責任」って何なの？というと、それは自分自身が常に「心地よい状態」でいることだと僕は思ってる。

いつでもどこでも、どんなときでも、「心地よく」いることが自分自身に対する責任だ。

 
なぜそう思うかというとね。

僕自身の基本的な考え方として、僕は一度きりの人生を楽しむためにこの地球に生まれてきたんだと思ってるの。

で、自分自身を「心地よく」しておくというのは、その一度きりの人生を楽しむためのベースだと思うんだよね。

だって、心地よくないのに楽しむことはできないからね。

自分自身の「心地よさ」という土台の上に日常生活があることで、日々の暮らしは楽しく、充実したものになる。

そして、「心地よい」状態を保つという自分自身に対する責任を果たすことができると、周囲とも良好な関係が築けるようになる。

例えばほら、自分に余裕がないときやイライラしているときって、思わず人にキツく当たってしまったりすることがあるよね。

家庭でバタバタしているときに子どもから話しかけられて冷たい態度をとってしまったり、職場で時間に追われていると、周りの人に感じの悪い対応をしてしまったり。

でも、そんなときでも、自分が「心地よい」状態だったら（心にゆとりがあるから）ちょっとしたことでイライラしたり八つ当たりしたりすることはないと思うの。

少し想像してみてほしい。

地球上のすべての人が常に「心地よい」状態であったら、世界はどんな感じだろうか？

人間同士でいがみ合ったり、諍いが起きたり、戦争したりするだろうか？

「心地よい」というのは、言い方を変えると「満たされた」状態とも言える。

自分自身が満たされているのに、わざわざ誰かを攻撃することなんてないと思うんだよね。

ネットかリアルかを問わず、誰かを攻撃したり人の陰口を言ったりしてる人はきっと何かが「満たされて」いないんだと思う。

戦争をしている国同士は、それが領土や資源の奪い合いなのか、宗教的な対立なのか、それともまた別の理由なのか、きっかけはいろいろあるだろうけど、いずれにしても何かが「満たされて」いないことが原因だ。

人は、自分が「満たされて」いないから、人から何かを奪うことで自分を満たそうとするんだと思う。

だから僕は、すべての人が「心地よく」なることで自分自身の「満たされた」状態をキープすることができれば、世界はめちゃくちゃ平和になると思ってる。

逆に言えば、世界が平和になるための条件は、一人一人が自分自身の「心地よさ」をキープすることだと思う。

社会的な責任とか親としての責任とか言う前に、僕らがまず果たすべき責任は、自分自身を「心地よい」状態にしておくこと。

つまり、一人一人が「心地よさ」にコミットすることが大事なんじゃないかと思う。

どこかのスポーツクラブのように「結果にコミット」するのもいいけど、まずは「心地よさ」にコミットしてみよう。＾＾

（今回の記事は、タイトルにも本文中にも「社会貢献」の文字はないけど、実は前回までの「社会貢献」シリーズのまとめ的な位置づけでした。）