波から飛び出す小魚。
昨今話題のマインドフルネスは、ストレス解消とか集中力アップといった効能が注目されがちだけど、僕は、それよりも自分の思考や感情を俯瞰できることようになるってことのほうが重要だと思う。
通常、僕ら人間は自分の思考や感情とほぼ一体化して日常生活を送っている。
何か怖ろしい出来事があれば怖くなり、嬉しいことがあれば喜び、悲しいことがあれば悲しみ、腹立たしいことがあれば怒るわけだ。
- 恐ろしい出来事 ⇒ ヒャー!怖い!
- 嬉しい出来事 ⇒ キャー!嬉しい!
- 悲しい出来事 ⇒ うぇ~ん、悲しい…。
- 腹立たしい出来事 ⇒ キーッ!ムカつく!
てな具合に。
でも、自分の思考や感情と一体化して生きるということは、事あるごとに感情に振り回される人生になることを意味する。
自分の外側で起きる出来事次第で、内側は波のように感情のアップダウンを繰り返すわけで、それが極限まで行くと、躁鬱のような状態になるのかもしれない。
ところが、マインドフルネスを続けていると、自分の思考や感情を俯瞰して観ることができるようになるので、自分の外側で起きる出来事に振り回されることが少なくなる。
- 恐ろしい出来事 ⇒ 自分は恐怖を感じているなぁ。
- 嬉しい出来事 ⇒ 自分は喜びを感じているなぁ。
- 悲しい出来事 ⇒ 自分は悲しみを感じているなぁ。
- 腹立たしい出来事 ⇒ 自分は怒りを感じているなぁ。
といった具合に。
もちろん僕自身、そこまで落ち着き払った対応はできなくて、瞬間的に激しい怒りや悲しみを感じたり、ヒャッホ~!って喜んだりすることも多い。
でも最近は、そういう状態に長くとどまることをせずに、比較的早い段階で視点を切り替えることができるようになってきた。
大海原で大きな波に弄ばれていた状態から、すぅーっとズームアウトして上空から波を眺めるような感覚、と言えるかもしれない。
波に翻弄されていた小魚が、空を悠然と舞う鳥になるわけだ。
そして、上空から波をぼーっと眺めていると、感情は自然にニュートラルな状態に戻っていく。
その切り替えができるようになると、仮に何か嫌な出来事があっても、それによってネガティブな感情を引きずることはないし、逆に嬉しい出来事が起きても、テンションが高いまま調子に乗って失敗することもなくなる。
自分が今何を考えているか、何を感じているかを俯瞰することによって、ニュートラルな位置をキープできるようになる。
もちろん、せっかく地球上で生きてるんだから時には波乗りを楽しむのもいいけど、四六時中サーフィンしてたら疲れちゃうし、荒れ狂う波に飲まれて溺れてしまったら元も子もないもんね。
忙しい日々を送っている人は少なくないと思うけど、自分の思考や感情を客観的に眺める時間を意図してつくってると、いいことあるかもねー。
それでは今日はこの辺で!
shivai !!
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