今この瞬間はニュートラル。
(この記事は前回からの続きです)
人生で本当に大切なことは、すべておしっこが教えてくれた。
6.今この瞬間はニュートラル
私たちは、四六時中何かを考えています。
ほんの些細なことから人生の大問題まで、意識しているかしていないかに関わらず、常に頭の中で何かを思考している状態です。
最近は瞑想を習慣にしている人も増えてきていると聞きますが、それでも多くの人にとって完全に「思考」から解放されるのは、深い睡眠をとっているときくらいかもしれません。
では、私たちが日常的に何を「思考」しているかといえば、基本的には「未来のことか過去のこと」、そして「自分のことか他者のこと」です。
そして、その大部分が「未来に対する不安や恐怖」と、「過去の出来事に対する後悔や怒り」という人も少なくないと思います。
この仕事の納期は間に合うだろうか?
このままだと生活が苦しくなりそうだ。
会社の業績が心配だな。
新型コロナに感染したらどうしよう。
日本は将来的に大丈夫なんだろうか。
中国や北朝鮮が攻めてくるかもしれない。
巨大地震にいつ襲われるかわからない。
子どもたちの将来が不安だ。
親の介護をどうしよう。
自分が急に死んだら、家族はどうなるんだろう。
あの時、あんなことをしなければよかった。
若いころにもっと勉強しておけばよかった。
あの人はどうしてあんな態度をとったんだろう。
子どものときに受けた親からの体罰が許せない。
今朝の夫(妻)の態度に腹が立つ。
職場の上司がいつも偉そうにするのがムカつく。
余計な一言で大切な人を傷つけてしまった。
もっと裕福な家に生まれたかった。
あのとき別の道を進んでいれば今頃きっと…。
こんな思考を延々と繰り返している人もいるのではないでしょうか。
もちろん、未来への希望を感じてワクワクしたり、過去の出来事を思い出して嬉しくなったりすることもあるとは思いますが、どちらかといえば未来や過去に対してネガティブな思考をしていることのほうが多いかもしれません。
でも、実際のところ、過去はもうここには存在していないし、未来はまだやってきていないのです。
少なくとも、あなたがこの文章を読んでいる今この瞬間には、あなたが後悔することや苦しいこと、怒りを感じることは起きていないと思いますし、不安や恐怖を感じることも起きていないはずです。
今、背中にナイフを突きつけられて、無理矢理にこの文章を読まされているような人がいれば、話は別ですが。(笑)
おしっこをしながら尿道に意識を集中していると、当たり前ですが、今この瞬間は過去でも未来でもなく、文字どおり「今」であることがわかります。
本来「今」には、後悔も怒りも不安も恐怖もないはずです。
逆に言えば、喜びや楽しさや、ワクワクすることもありません。
過去のことを思い出して楽しくなったり、未来のことを想像してワクワクするのです。
つまり、「今」この瞬間はポジティブでもネガティブでもありません。
「今」は常にニュートラル、無色透明なのです。
しかし、今がニュートラルであるからこそ、私たちは自分の意志で自由に色をつけることができます。
ポジティブな色を付けることも可能ですし、ネガティブな色をつけることもできます。
ちなみに私は、尿道に集中しておしっこをしながら頭を空っぽにしているのですが、そのとき自然と「あー気持ちいーー」という感情が湧いて、満たされた気分になります。
おしっこをしている「今」という瞬間に、私はポジティブな色を塗っているわけです。
ニュートラルな「今」を自分で好きなように塗っていいのであれば、心地よい色、楽しい色、面白い色をつけたほうが幸せですよね。
おしっこは教えてくれました。
“今この瞬間は過去でも未来でもない。何の色もついていないニュートラルな状態だよ”
“そのニュートラルな「今」にどんな色を塗るかは、キミ次第。好きな色を思う存分に塗ればいいんだよ”
と。
(次回へ続く)
ブログ村ランキングに参加しました。
ポチッと応援、いつもありがとうございます!^^
↓