すべては変わる。変えられる。
自己啓発書なんかを読んでいると、よくこんなフレーズを目にする。
「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」
これはもともと、エリック・バーンというカナダ生まれの精神科医の言葉らしい。
You cannot change others or the past.
You can change yourself and the future.(Eric Berne)
僕が最初にこの言葉を知ったのは、たしか20代後半のころ。
人材育成系の本を読んでいたときにこのフレーズを目にして、えらく感激したことを覚えている。
確かにそうだ!他人と過去は変えられないけれど自分と未来は変えられるんだから、変えられることに意識を向けよう!ってね。
だけど、あれから20年近く経った今、これはちょっと違うなぁって思う。
他人は変えられない? 本当にそうだろうか?
過去は変えられない? 本当にそうだろうか?
ちなみに僕は今、他人も自分も、過去も未来も、すべて変えられると思ってる。
他人にしろ過去にしろ、何でもそうだけど、ある対象についてどう感じるかは、自分次第だ。
だから、自分の考え方や観念が変われば、他人も過去も一瞬で変わってしまう。
以前にも引用したことがあるけれど、まさにこれが良い例だよね。
私は地下鉄の車両に乗り込んだ。
乗客は静かに座っていた。
ある人は新聞を読み、ある人は目を閉じ休んでいた。そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。
すぐに子供たちがうるさく騒ぎ出し、それまでの静かな雰囲気は一瞬にして壊されてしまった。子供たちは大声を出したり、物を投げたり、なんとも騒々しく、気に障るものだった。
しかし、その男性は私の隣で目を閉じて座ったまま。
私はいらだちを覚えずにはいられなかった。
子どもたちを注意もせず、ただ座っているだけの彼の態度が信じられなかった。周りの人たちもいらいらしているように見えた。
私は耐えられなくなり、彼に向かって控えめに、「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのですか?」と言ってみた。彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気がついた表情になり、柔らかいもの静かな声で、こう返事した。
「ああ、本当にそうですね、どうにかしないと……。たった今、病院から出てきたところなんです。一時間ほど前に妻が…あの子たちの母親が亡くなったものですから……。いったいどうすればいいのか……。子供たちも混乱しているみたいで……」
その瞬間の私の気持ちが想像できるだろうか。突然、その状況を全く違う目で見ることができた。
違って見えたから違って考え、違って感じ、そして、違って行動した。私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの気持ちが自然にあふれ出してきたのである。
「奥さんが亡くなったのですか、それは本当にお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか?」
一瞬にしてすべてが変わった。
(出典:『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィ)
過去も他人も一瞬にして変わる。
自分の考え方ひとつで。
もちろん、現実的には、自分が嫌いな人や受け入れがたい過去を変えるのは容易なことじゃないと思う。
今日こんな記事を読んだ。
この大東さんという俳優のことはよく知らなかったんだけど、この内容は胸に刺さるものがあった。
この記事で大東さんがおっしゃっていることはスピリチュアル的にも納得感のあることが多いんだけど、これもその一つだ。
不思議だけど、亡くなってからのほうがお父さんのことを好きだし、自分の父親だと感じます。
これってつまり「自分がどう思うかで世界は一変する」ということだと思うんですよ。
相手や出来事に対して、自分がどう見て、どう思うかで、相手への認識もその後の行動も変わっていくんだよな、って。
他人を変えることは簡単じゃないかもしれない。
過去を変えることも簡単じゃないかもしれない。
だけど、それは不可能じゃない。
そして、きっかけさえあれば一瞬で変わる。
いや、むしろ、すべては変わる。必ず変わる。
そのことは知っておいたほうがいいと思うんだ。
必ず、それを実感できるときが来る。
それでは今日はこの辺で!
shivai !!
(誰もあなたの進む道を邪魔することはできない)
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