戦争、メディア、嘘。
※画像は、宝島社の企業広告(2019.1.7掲載)
湾岸戦争当時、僕は中学生だった。
物心ついた僕が初めてリアルタイムで目にする「戦争」だったので、テレビ画面を食い入るように見ていた記憶がある。
ただ、湾岸戦争の一番の衝撃は、それから数年経った後でやってきた。
それは、僕がテレビで何度も何度も目にした、あの「油まみれの鳥」がフェイク映像だったと知ったときだ。
「イラク軍の悪行のシンボル」としてテレビで繰り返し流された「油まみれの鳥」を見て、イラクってなんて酷い国なんだろう、フセインってなんて悪いヤツなんだろうと、中学生の僕は憤りを感じていた。
でも実際のところ、あの鳥をあんな姿にしたのは米軍だったと言われている。
それ以後も、アメリカは事あるごとにフェイクニュースによって情報を操作し、国際世論を誘導してきた。
その最たる例が、2003年に勃発したイラク戦争での、例の「大量破壊兵器」。
あのときは、イラクが大量破壊兵器を保有していることをアピールして国際社会を味方につけ、イラクに攻め込んでフセイン政権を崩壊させたわけだけれど、実際のところイラクは大量破壊兵器を持っていなかった。
フェイクニュースによってメディアをコントロールし、世論を誘導するのは珍しいことじゃない。
むしろ、世論誘導を専門に行うPR会社は世界中に存在しており、国際政治の場においてそのような情報工作を行うことは、もはや常識と言ってもいいかもしれない。
ちなみに、そのあたりのことはこの本に詳しく書かれているので、気になる方はぜひ。
「情報」が操作されたものであることがわかっているにもかかわらず、テレビをはじめとするマスメディアはいまだに、事件や事故が起きるたびに「油まみれの鳥」を血眼になって探し、十分な裏付けのないまま鬼の首でも取ったようにリピート再生する。
そして、もし仮にそれが間違いだったとしても責任はとらない。
そんなこんなで僕は、マスコミの情報をすぐには信じられない身体になってしまった。
今回のウクライナに関する報道も、何か印象的な映像が映し出されるたびに、これはもしかして「油まみれの鳥」なんじゃないか? という疑いの目で見てしまっている。
映像に映し出される事象の裏で、誰がどんな思惑で何をしているのか、いったい何が真実なのか、僕たち一般人には全体像をリアルタイムで知る術がない。
だから、今回のウクライナのことにしても、西側メディアからの情報だけを鵜呑みにするのではなく、いろんな視点を持っておいたほうがいいと思う。
例えば、こういう動画を見ると、少し見方が変わってくると思う。
ロシアがどんな理屈で動いているのかを知っておいても損はないんじゃないかな。
とはいえ、真実を知らない僕ら一般庶民にできることは、センセーショナルな情報を妄信したり、それに基づいて感情的に行動したりしない、ということくらいなのかもしれない。
そして最後に付け加えるとするならば、僕のこの記事もまったくのデタラメかもしれない。ってことだ。
それでは今日はこの辺で!
shivai !!
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