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 さあ、面白くなってきました。

考え方一つで、人生はどんどん楽しくなるね

「頑張ること」が好きな人の観念。

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頑張る必要はない、頑張らないほうがいい、ということについてはこのブログで何回も書いた。

 

 

でもやっぱり、人にこういう話をすると、「いやいや、頑張って努力することは必要でしょ」とか「人間は頑張らなきゃだめでしょ」と言われることが多い。

 

そういう人と話をしていて思うのは、「人は頑張らなければ成長しない」とか「頑張るからこそうまくいく」という強い観念を持ってるんだなぁっていうことだ。

頑張らなくてもうまくいくことなんて、いくらでもあるはずなのに。

 

ちなみに、ここで僕が言う「頑張る」とは、こういう意味ね。

 

頑張る

自分が嫌なこと、辛いこと、苦しいことに対して、自己を犠牲にして時間を使うこと。

(ノリズム大辞典)

 

でも、自分が心の底から信じていることは現実化するので、「頑張らなければうまくいかない」と信じている人には、「頑張らなければうまくいかない現実」があらわれてくる。

そして、またそこで頑張って、その結果うまくいったら、「ほら、やっぱり頑張ったからうまくいったんだ」ということで、「頑張らなければうまくいかない」という観念が強化されてしまうことになる。

 

そうやって「頑張りループ」がますます揺るぎないものとして確立していくんだろうと思う。(笑)

そして、まるでハムスターのように「頑張りループ」を回り続ける人生になる。

 

もちろん、そういうのが好きな人はそれをやっていてもいいと思うんだけど、「頑張らなきゃうまくいかない」というのは本当ではない、と僕は思ってる。

 

 

ところで、以前に書いたことがあるけど、僕は新卒でテレビ業界に入ったものの、身も心もヤラレてしまって1年で仕事を辞めた。

その後は、東京なのに家賃20,000円(風呂なし・トイレ共同、木造二階建て)の四畳半一間という、学生でも住まないような部屋を借りて、パチスロで日銭を稼ぎながら生きていた。

 

そんな暮らしをしていたのは1年くらいだったかな。

僕にとっては人生のどん底の期間で、何の希望も生きる意味も感じられずに、絶望感の中をもがいていた。

大学を卒業してからの2年間は、僕なりに必死に頑張って生きていた

 

本当に二度と繰り返したくないくらいに荒んだ時期だったんだけど、あの最低な時期を経験したからこそ、今は、何があっても生きていけるという妙な自信がある。(笑)

そう考えると、僕の人生において、あれはあれで意味のあることだったんだろうと思う。

 

でもね、だからといって僕は、あのとき頑張って良かったとは思わないし、人間は若いころに苦労することが必要だとも思わない。

もしあのときの自分に声をかけられるとしたら、「そんなに頑張らなくていいんだよ。頑張らなくてもスイスイ進める道を探してみなよ」って言ってあげたい。

 

 

書いているうちに、元サッカー日本代表監督・オシムさんの言葉を思い出した。

彼は旧ユーゴスラビア出身で祖国の代表監督もしていたんだけど、その時期にユーゴスラビア紛争が勃発した。

彼自身、戦火を逃れるために家族が離散したりと大変な状態だった上に、同じ国内で殺し合いをしている他民族同士のメンバーを、代表チームとしてまとめなければいけないという極めて困難な仕事もしなければならなかったんだよね。

 

で、そういう過酷な経験をしてきたオシム元監督に対して、こういう問いかけがあった。

 

監督は、目も覆いたくなるような悲惨な隣人殺しの戦争を、艱難辛苦を乗り越えた。

試合中に何が起こっても動じない精神、あるいは外国での指導に必要な、多文化に対する許容力の高さをそこで改めて得られたのではないか?

 

つまり、ユーゴスラビア紛争という経験によって、外国で代表監督として成功するための秘訣を得られたのではないか?という問いかけだ。

これに対してオシム監督はこう答えている。

 

確かにそういう所から影響を受けたかもしれないが……。

ただ、言葉にする時は、影響を受けていないと言ったほうがいいだろう。

そういうものから学べたとするのなら、それが必要なものになってしまう。

そういう戦争が……。

 

(イビツァ・オシム)

 

戦争から何かを得られたと言ってしまうと、自分にとって戦争が必要なものだったということになってしまう。

それは肯定できない、とオシム監督は答えているわけだ。

 

僕の若いころの経験なんて、オシムさんが戦火の中で経験したことに比べたら全然大したことないけれど、それでも、僕もあの時の辛い時期を必要なことだったとは思いたくない。

意味のあることだったとは思うけれど、必ずしも必要だったとは思わない。

ほかにももっと良い方法はたくさんあったはずだし。

 

「頑張ること」を肯定してしまうと、それが「必要なこと」になってしまう。

 

 

だけど、頑張らなきゃできないことは、そっちには行かないほうがいいよ~っていうサインだと僕は思う。

頑張ることでうまくいく場合もあるかもしれないけれど、頑張らずにうまくいくこと(思わず夢中になってしまうこと)をしたほうが、楽しくスムーズに生きることができる。

 

頑張り続ける人生に疲れちゃった人は、まずは「頑張らなきゃうまくいかない」という観念に気づいて、それを手放すことから始めたほうがいいかもね。

 

 

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