「強み」も「弱み」も存在しない。
先日、こんなニュースを見た。
視力をほとんど失った人が「幻視」を見るという、シャルル・ボネ症候群。
視力を失い、さらに「幻視」にまで煩わされるなんて、普通に考えたらとても苦しい状況だと思う。
でも、この浅野さんという方は逆にそれを活用して、幻視で見える模様をアートに昇華させて展覧会を開いている。
「五体不満足」の乙武さんなんかもまさにそうだよね。
第三者から見たら「弱み」以外の何物でもないような状態を、完全に「強み」として生きている。
そうそう。そういえば、先月のハロウィンのときは、全身に包帯を巻いて血のりをつけて、死体のような仮装をして遊んでいた。
夢に出るやつ。#ハロウィン#Halloween#おうちでハロウィン pic.twitter.com/FRevsRQVag
— 乙武 洋匡@小説『ヒゲとナプキン』発売中 (@h_ototake) 2020年10月31日
まあ、これはちょっと悪ノリが過ぎるかもしれないけど、まさに「弱み」を「強み」にしてるいい例だと思う。
これとは逆に、一生遊んでも使いきれないような莫大な財産を持っていたり、誰もがうらやむような美貌やスタイルに恵まれて明らかに「強み」を持っているような人が、それゆえに不幸になっていたりする例はいくらでもあるよね。
つまり、絶対的な「強み」や「弱み」なんていうものはない、ということがよくわかる。
僕たちは自分自身の個性や特徴をどちらかというとネガティブに評価しがちだけど、それを「強み」とするか「弱み」とするかはその人の考え方次第だ。
だから、一見ネガティブに見えることであっても、簡単にポジティブなものに変えることができる。
なぜならそれは、それ自体がもともとネガティブなわけではなくて、自分が勝手にネガティブだと思い込んでいるだけだから。
あらゆる物事は、本当はニュートラルだ。
それをどう受け止め、どう活かすか。
すべては自分自身の考え方ひとつで決まる。