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 さあ、面白くなってきました。

考え方一つで、人生はどんどん楽しくなるね

その「ゲームバランス」は適切ですか?

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僕は以前、スマホゲームをつくる会社に勤めていたことがある。

僕自身はマーケティングが専門なので、クリエイティブなことにはほとんど関わっていないけど、その会社でクリエイターの人たちから教えてもらったことはとても興味深くて、いろいろと勉強になった。

 

なかでも面白かったのが「ゲームバランス」という考え方で、これは自分自身が生きる上でも、子育てとか仕事の上でもすごく参考になってる。

ゲーム業界関係者には当たり前すぎて話題にもならない概念だと思うけど、業界素人の僕にはとても面白かったんだよね。

 

ゲームバランス

ゲームバランスは、ゲームを成立させるためにとられた均衡(バランス)を総称したもので、特にコンピュータゲームやテーブルゲームの難易度についてのバランスを指す。
ゲームバランスにはさまざまな要素が関わっているが、主要なものとして難易度と快適さのバランスがある。ゲームが易し過ぎたり、逆に難し過ぎたりする場合にはゲームバランスは良いとは言えない。

 

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 


つまり、プレイヤーの現状のレベルに合った環境を用意しないと(ゲームバランスが悪いと)ゲームを楽しめないということ。

例えばドラクエをやっていて、自分のプレイヤーレベルが1なのに、出てくる敵がドラゴンとかゴーレムとかばかりだと、一瞬でやられてしまう(難しすぎる)から全然面白くない。

逆に、レベルが10なのに、敵がスライムとかドラキーばかりだったら簡単すぎて飽きちゃって、これまた続かない。

結局、ゲームバランスが悪いということは、ゲームがゲームとして成立していないということになる。


だからゲームクリエイターは、プレイヤーのレベルに応じたキャラクターやアイテムが段階的に登場するようにして(それ以外の要素もいっぱいあるけどね)ゲームを組み立てていくわけだ。

ただ、この「レベルに応じた」というのがなかなか難しくて、そのバランス調整がクリエイターの腕の見せ所っていうことになる。

 

そして、どういう状態が一番楽しめるかというと、プレイヤーのレベルより少しだけ上、ちょっと工夫すればクリアできる課題を与えるということ。

そして、この「ちょっと工夫すればクリアできる課題」を途切れなく与えていくことで、飽きたり嫌になったりせずにゲームを続けることができるわけだ。


でもこれって、ゲームに限ったことじゃないんだよね。

仕事、勉強、スポーツ、趣味…。どんな分野であれ、人がうまく成長するためには「ゲームバランス」がとっても大事だ。

現状のレベルよりちょっとだけ上の課題を設けてそれをクリアしていく、クリア出来たらまたちょっと上の課題を…っていう繰り返しをすることで、飽きずに楽しく取り組むことができるんだと思う。


こんなふうに文字に書いてしまえば当たり前のことのように思えるけど、実生活ではなかなか難しいことも多くて、だからこそ身体を壊したり、心を病んだりする人が多いんだと僕は思う。

自ら死を選んでしまう人は、きっとどこかで何かの「ゲームバランス」が崩れてしまっていたはずだ。

 

  • 自分のキャパを大きく超えることをやってないか?
  • 敵がちょっと強すぎやしないか?
  • 自分の武器やスキルが不足してないか?
  • やっていることが簡単すぎてつまらなくないか?
  • 敵が弱すぎて飽きてないか?

現状が辛い、しんどい、苦しい、つまらないという人は、何のバランスが崩れているのか、課題が過大になっていないか、一度見直してみたほうがいいと思う。

 

ゲームバランスが悪いとゲームがゲームとして成立しないのと同様に、ライフバランスが悪いと、人生が人生として成立しないことになっちゃうから。

 

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