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 さあ、面白くなってきました。

考え方一つで、人生はどんどん楽しくなるね

人は「聖火」であり「川」である。

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今回の東京オリンピックは、聖火リレーについていろいろ話題になってたよね。

開会式では、大坂なおみ選手が聖火台に火を灯したこともニュースになってた。


聖火はオリンピックのシンボル的な位置づけになってるけど、僕はあれを見るたびに思うことがある。

それは、聖火といっても、ただ単に燃料が燃えてるだけで、アテネの炎と今東京で燃えてる炎は全くの別物だってこと。(笑)


こんなことを言っちゃうと身も蓋もないんだけど、広島平和記念公園の「平和の灯」とか、空海さんの「消えずの火」なんかもすべてそうだ。


炎というのは単に、燃料(ガスとか石油とかアルコール)と、周囲の酸素が結びついて燃焼している化学反応だ。

聖火は、アテネからそのまま移動してきて、大会中はずっと聖火台に存在しているもののように錯覚してしまうかもしれないけど、実際は、絶え間なく供給される燃料と酸素による化学反応が連続することで、炎として見えているだけなんだよね。


つまり、アテネから来た聖火というのはタテマエであって、聖火に実体はない。

 

あ。誤解のないように言っておくと、僕は別に「聖火なんて嘘だ」とか言ってディスりたいわけじゃないよ。(笑)

オリンピックのシンボルである聖火は、炎という形で可視化されているけれど、そこに実体はないということが言いたいだけ。

 

そして、ここからが今日の本題なんだけど、実は、これは僕ら人間にも当てはまることなんだよね。


僕たちは、物理的な肉体を持っているから、この身体こそが自分自身だと思いがちなんだけど、実際のところ、この肉体は「聖火」と同じで実体がないんだ。


え?何を言ってるの?っていう感じだよね。

まあまあ、そう焦らずにもう少しだけお付き合いください。(笑)

 

 

僕らの身体は約60兆個の細胞でできていると言われてる。

で、この細胞は古くなると壊れて体外に排出されるので、僕らの身体の中では絶えず細胞の破壊と再生が繰り返されている

周期が短い細胞は2~3日、骨のように周期が長いものでも5~6カ月で破壊されて、また新しく生まれ変わっているらしい。


めちゃくちゃ単純化して言うと、僕らが食事からとったタンパク質が身体(細胞)の一部になって、古くなった細胞は順番に壊れて身体の外に排出される、という繰り返しで身体が維持されているわけ。

つまり、半年前に僕らの身体を構成していた細胞は、今現在の身体には残っていないということだよね。


ということは、細胞レベルで言うとそっくり入れ替わっているわけだから、半年前の僕と今の僕は全くの別人と言える。

ただ、破壊と再生のスピードがゆっくりで、見た目があまり変わらないから気づかないだけなんだよね。


このことは、分子生物学者の福岡伸一さんが「動的平衡」という概念で説明しているので、興味がある方は福岡さんの書籍を読んでみると面白いと思うよ。

書籍まではちょっと・・・という方は、ブロガーの時の化石さんがわかりやすく解説してくれているので、こんな記事を読んでみるといいかも。

 

 

ということで、僕ら人間の身体は一つの固定された物体として存在してるわけではなくて、構成要素であるタンパク質、というか分子が絶え間なく流れている状態なんだ。


ね。だから、「聖火」と同じでしょ?


聖火は、燃料と酸素が連続的に供給されて化学反応を起こし続けることで、炎という形が現れているだけ。

人間は、口から取り込んだ食べ物が体内に吸収され続けることで、肉体として現れているだけ。


聖火の場合は、燃えカスの煤や二酸化炭素が排出されて、人間の場合は死んだ細胞が垢や排泄物として排出される。

つまり、僕らの肉体は分子の流れ(フロー)を瞬間的に切り取ったものにすぎないんだ。

 

これは川の流れに例えることもできる。


たとえば利根川という川があるね。

当然だけど利根川の上流では絶えず新しい水が湧き出し、流れ込み、その水はおそらく数週間の時を経て河口から海へと流れ出す。

 

利根川が何千年もの間ずっと流れ続けていたとしても、一瞬たりとも同じ川だったことはないはずだ。

だって、今利根川を流れている水は次の瞬間には別の水で構成されていて、おそらく週週間後にはすべての水が入れ替わっているんだから。


これって、僕らの身体と同じシステムだよね。

 


繰り返しになるけれど、僕らの身体っていうのは、「炎」や「川の水」と同じく、単なる「流れ」なんだ。

「昨日の自分と今日の自分は違う」とか「今日の自分と明日の自分は違う」というのは、メタファーでも何でもなくて、科学的な現実なんだ。


毎日毎日、いや、毎瞬毎瞬、僕らは新しい自分になってる。

自分では変わってるつもりがなくても、変わっちゃってるんだ。


そう考えると、すごく不思議だよね。

 

そして、「そんなに変化し続けてるなら、僕らの本質って何なんだろう?」「常に変わり続けている僕らの中の、変わらないものって何なんだろう?」っていう疑問が湧いてくる。

だって、生まれてから今まで、僕らの身体は何十回も生まれ変わってるわけだけど、変わらない何かがあるからこそ、自分を自分として認識できているはずだから。


結論から言ってしまえば、僕はそれこそが「魂」だと思ってるんだけど、長くなっちゃうのでそれはまた別の機会に書くことにするね。

 

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

shivai !! 

(誰もあなたの進む道を邪魔することはできない)

 

 

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