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 さあ、面白くなってきました。

考え方一つで、人生はどんどん楽しくなるね

こだわればこだわるほど 幸せは逃げていく。

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最近は「こだわり」という言葉が、どちらかというとポジティブな意味で使われることが多いと思う。
でも、「こだわる」という言葉はもともとネガティブな意味合いのほうが強かったんだよね。

 

1 ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。拘泥する。
2 物事に妥協せず、とことん追求する。
3 つかえたりひっかかったりする。
4 難癖をつける。けちをつける。


(「デジタル大辞泉」より)


こだわりの食材、こだわりのアイテム、こだわりのお宿…。
広告表現でもよく見かけるよね。

あと、「俺は〇〇にはこだわりがあってさぁ」みたいな感じで使われることも多い。
仕事で使う文具類にはこだわってるとか、お酒にはこだわりがあるとか、ファッションにこだわりのない人なんて信じらんなーいとか。インターネット上の情報を見てると、フロスの選択から住宅選びまで「こだわってる」人ばかり。(笑)

 

かく言う僕もビールにはこだわりがあって、発泡酒や第三のビールは好きじゃないのでほぼ飲まない。
友人・知人との飲み会の席では仕方なく飲むこともあるけど、自宅で発泡酒を飲むことはないんだよね。
なぜならビールが大好きで、その味に「こだわってる」から。(笑)

 

でもこれって、果たして幸せなことなんだろうか?

 

ビールが好きで味にこだわってるから「これしか飲まない」という人と、ビールだろうと発泡酒だろうと「どちらも大好き!」という人がいた場合、おそらく後者のほうが幸福度が高いと思う。

だって前者の場合は、仕方なく発泡酒や第三のビールを飲まざるを得ないときは幸福感を味わうことができないけど、後者の人はどんなシーンでも幸福になれるわけだから。

一方で、何かにものすごくこだわっている職人がつくったものを手にしたり口にしたりすると、その出来栄えに感激することは少なくない。
ただ、それをつくっている当の職人さんのほうは、もしかしたらあまり幸せではないのかもしれない。
「この程度じゃダメだ」「まだまだ上があるはず」と、常に自己を否定し、現状を否定しながらモノづくりをしてるはずなので。


だから、強すぎる「こだわり」は、本人にとってあまり良くないことだと僕は思う。
仏教的には「こだわり=執着」であって、できるだけ執着を手放すように言われているのも、そういうことなんだろうな。


「お酒の中ではビールが好き!」ぐらいだったらいいと思うけど、「発泡酒はビールじゃない!」「ビールはラガーに決まってる!」「ラガーの中でもこの銘柄じゃなきゃダメ!」「缶入りのビールは金属臭があるからイヤ!」「ホップはこの品種じゃなきゃダメ!」「ビールの温度は5℃~7℃の間しか認めない!」「グラスはこれじゃなきゃ飲まないよ!」みたいに、こだわればこだわるほど、それが叶えられない環境下では幸福感を感じられなくなってしまう。


何事もほどほどに、適度に、バランスが大事なんだろうなぁ。
ということで、こだわればこだわるほど幸せは逃げていく、という話でした。

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