10年後の日本をテケトーに考えてみた。
前回の記事の中で、10代の頃の僕は「電話が手のひらサイズになるとは思ってなかった」ということを書いてて、ちょっと思い出したことがあった。
高校卒業後、僕は大学受験に失敗して駿台予備校に1年間通っていた。
それについては以前こんな記事を書いた。
この記事は、僕が尊敬する奥井潔先生について書いたものなんだけど、当時の駿台予備校には強烈な個性を持つ先生がほかにもたくさんいた。
英語科の表三郎先生もかなりの変人だった。
あのころの予備校講師には、全共闘世代の生き残りみたいな人がたくさんいたんだよね。
学生運動で暴れすぎて、就職できないまま予備校で働いてるような人が少なくなくて、表三郎氏もそんな講師の一人だった。
最初の授業のときの自己紹介で、彼が「趣味は革命」とか言ってるのを聞いて、思わずのけぞった記憶がある。(笑)
そんな表氏が、あるとき雑談の中で、「近い将来、誰もが手のひらサイズの電話を持つような時代が来る」と言っていたのを僕は覚えてる。
どうしてそんなことを覚えてるかというと、僕は、「そんな夢みたいなことがホントに実現するの?!」って驚いたから。
今改めて調べてみると、既に当時「超小型携帯電話ムーバ」というのがNTTから発売されていたみたいなんだけど、あのころの僕はそんなこと全く知らなかった。
だから、電話といえば有線で据え置き型の、両手で抱えるようなものしかイメージできなかった。
手のひらに収まるサイズの電話なんて、ドラえもんの道具のように現実感のないものだった。
でも、結果的に表氏の言ってたことは現実になって、彼の何気ない言葉は僕の記憶に残ることになった。
まあ、おそらく彼は雑誌か何かで読んだことを披露しただけだと思うけど。(笑)
ところで、僕らが生きている今は、あの当時(20世紀末)よりも遥かに変化の激しい時代だよね。
だから、これから10年後の世界は、僕らが想像もしていなかったような世の中になってるのかもしれない。
一方で、想像できることも結構ある。
その代表的なものの一つが自動運転技術の進化かな。
自動運転についてはかなり現実化が近づいてるから、10年後には、僕らの生活スタイルはすっかり変わってると思うし、日本の産業構造も今とは大きく異なってると思う。
てことで、完全(無人)自動運転車が普及した、10年後の日本社会をちょっとイメージしてみよう。
- 都市部ではマイカー所有者が激減して、車を持っている人の多くはマニアや愛好者。
- 多くの人はカーシェア的な感じで、必要に応じてスマホ一つで自動運転車を呼び出して利用。
- でも、田舎では自動運転車は少ないかも?
- 工事用の重機など、大型の特別車両は有人運転のまま。
- “流し”の無人自動運転車が、24時間365日、タクシーのように街中を巡回している。
- 郊外の大型駐車場にはたくさんの自動運転車が待機し、必要に応じて出入りする。
- 輸送用のトラックは運行状況を完全に管理されていて、最も効率の良いルートで休みなく日本中を走り回っている。
- 当然、トラックやタクシー、バスのドライバーという職業は消滅してる。
- 自動運転車のユーザーは自分で運転する必要がないので、移動時間を自由に使える。
- 例えば、夜中に東京で自動運転車を呼んで乗り込み、目的地をセットして眠りについて、朝目覚めたら福岡に着いてる、なんてことは普通。
- 旅行に行くときも車内の時間を楽しめる。お酒も飲める。
- 燃料補給のしやすさから、すべてがEV(もしくは水素自動車?)に置き換わり、ガソリンスタンドは電気スタンド(もしくは水素スタンド?)に転換しており、数も減っている。
- ガソリン消費量の減少により、石油関連産業は否応なく業態変換している。
- 自動車所有者が減ることで、旧来の自動車関連産業は大きな打撃を受けている。
- 自動車事故が激減して、自動車保険のニーズはほとんどない。
- 自動車学校などの運転免許関連業界はほぼ壊滅。
- 街中の駐車場の多くは必要なくなり、不動産価格は下落。
- 都心部の土地にゆとりができるので、公園など緑が増える。
- 排気ガスの減少で、空気は綺麗になる。
だーっと妄想したところでは、こんな感じかなぁ。
他にもいろいろあるだろうけど、僕の想像力ではこのくらいが限界。(笑)
この文章を10年後に読み返したら、どう感じるんだろう?
ちょっと楽しみだ。
ブログ村ランキングに参加しました。
ポチッと応援、いつもありがとうございます!^^
↓