【感想】「映画 えんとつ町のプペル」を観て。
今日が年末年始休暇の最終日。
一番上の子と2人で「映画 えんとつ町のプペル」を観に行った。
絵本は読んだことがあるんだけど、映画は映画で原作とはまた違ったストーリーで、なるほどそういう展開になるのか〜と、新鮮に楽しめた。
映画としての出来栄えや完成度についてはいろいろな意見があるのかもしれないけれど、僕は、西野亮廣さんのこの十数年間の集大成として拝見して、実に感慨深かった。
西野さんがここに至るまでのストーリーを知っているから、なおさらグッと来るものがあって、エンドロールの最後に西野さんの名前が出たところで、ついに耐え切れずに目が潤んでしまった。
映画や小説については「作者と作品を切り離して考えるべき」ということがよく言われる。
だけど、そういった「~すべき」という世の常識に対する異議申し立てこそがこの映画のテーマだと思うし、そうでなかったとしても、僕は、この映画は西野さん自身の物語だと思う。
周囲から叩かれ、笑われ、馬鹿にされ続けながらも信念を貫いて、10年以上かけて自分の夢の一つ(自作絵本の映画化)を実現した西野さんの生き様そのものだ。
そしてこの映画は、夢を追いかける人たちへの応援歌であり、また、夢に向かって挑戦しようとする人を嘲笑う者たちへのアンチテーゼでもある。
僕らは、あのえんとつ町の住人たちを誰一人として笑うことはできない。
えんとつ町は今のこの世界にそっくりじゃないだろうか。
狭い世界の中でしか通用しない常識や価値観で人を縛り付け、それに疑問を持って行動する者は矯正されたり排除されたりするという点において、この社会とえんとつ町に違いはない。
思考停止し、マスメディアに踊らされ、何も考えずに生きている大人たちのなんと多いことか。
それだけならまだしも、自らの常識や固定観念から外れる人、新たな世界にチャレンジしようとする人を寄ってたかって排除する。
僕がこのブログで書いているような内容も、今の社会では一般的に受け入れられるものじゃない。
こういうスピリチュアルなことを人前で話せば、きっと眉をひそめられたり、苦笑いされたりすることだろう。
そう。主人公のルビッチや、その父親であるブルーノが、「煙の向こう側には星があるんだ」と言うだけで笑われ、罵られたりしたのと同じように。
だけど、映画のクライマックスでルビッチは、えんとつ町の住民たちに向かってこう言い放つ。
誰か見たのかよ?
誰も見たことないだろう?
だったら、まだわからないじゃないか!
異なる価値観や考え方であっても、それを受け止める寛容な社会、もっと人が自由に生き生きと暮らせる世界を僕はつくりたい。
それこそが人類の可能性であり、希望だと思う。
そのためにも、自分自身の軸をしっかりと持ち、自分の力を信じて進んでいこう。
改めてそう思わせてくれた映画だった。
ちなみに、一緒に映画を観に行った長女は、こんな感想文を書いていた。
みんなにいろいろ言われても、自分を信じて最後まで諦めない姿に感動しました。
私も、これからみんなにいろいろ言われることがあっても、自分の考えをしっかり持って、最後まで諦めない人になりたいです。
親として、そんな人になってほしいと心から願う。
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