逃げるが勝ち。
この地球上の生き物には、その生物にふさわしい生息環境というものがある。
例えば、清流で元気に暮らしているアユを捕まえて海に放流したら、間違いなく即死だよね。
逆に、海で捕まえたアジを清流に放したら、これまたすぐに死んでしまう。
これは何も魚に限ったことではなくて、人間だって当然そうだ。
僕には僕に合った環境があるし、あなたにはあなたに合った環境があるはず。
ただ、僕たち人間は、他の生物に比べると自らその環境に合わせる能力が高いのかもしれない。
それに、テクノロジーによって自分の能力以上のこともできちゃったりするから、ちょっと厄介だ。
僕たち人間が生息してる環境というのはもちろん地理的なこともあるけど、ここで僕が言いたい「環境」というのは、例えば職場、学校、部活(サークル)、地域活動といった組織や人間関係のこと。
もしあなたが今いる「環境」に生きづらさを感じているとしたら、おそらくその「環境」はあなたに合っていない。
自分に合っていない「環境」で暮らしていれば、当然ながら疲弊してくると思う。
淡水魚を海水の中に入れたら弱っちゃうのと同じことだ。
でも、僕たち人間は、自分に合っていない環境なのに、そこで耐えたり我慢したりしがちだと思う。
自分がいるべき場所じゃないのに、苦しくてたまらないのに、頑張ってそこに居続けようとする。
だけど僕は、それは本当に不毛なことだと思う。
苦しい、辛い、嫌だと思うということは、そこはあなたが本来いるべき場所じゃないってことだ。
今いる環境が苦しいなら、周囲の目なんて気にせずに逃げ出そう。
心や身体をすり減らしてまで頑張る必要なんて全くない。
もっと生きやすい場所に行こう。
アユには清流、アジには海、ライオンにはサバンナ、シロクマには北極圏、イチロー選手には野球、ジョン・F・ケネディには政界、ピカソには芸術 etc…。
その人にはその人にふさわしい場所がある。
あなたは、海水に入れられたアユが逃げ出そうとするのを笑うだろうか?
淡水に入れられたアジが逃げ出したらおかしいと思うだろうか?
その職場が合わないなら逃げ出そう。
その学校が合わないなら逃げ出そう。
その部活が合わないなら逃げ出そう。
合わないなら家庭からだって逃げ出そう。
自分が一番生きやすい場所、一番輝ける場所を見つけたいね。