手放すのが先。手に入れるのは後。
僕は、40歳前後を境に人生の幸福度が格段に上がったんだけど、そのきっかけの一つに「捨てた」ことがある。
中でも「出世」や「成功」「名声」「地位」といった、社会的なステータスを捨てたことは大きかった。
当時はまだ子どもたちも小さくて、3番目の子が生まれたばかりのときだった。
子どもたちとの時間を最優先にしたいはずなのに、現実は仕事や社会活動に1日の時間の多くをとられていて、理想と現実とのギャップが酷かった。
平日は家族揃って夕食を食べられない日がほとんどで、休みの日も仕事や社会活動に時間を費やし、家にいても外のことで頭がいっぱいという状態だった。
このままいけば、子どもたちはあっという間に成長して大人になり、家を出て行ってしまうだろう。
そのときに多少の社会的ステータスやスキル、経験、人脈があったとして、それが何だというのか。
こんな生活を続けていて、いったい何の意味があるんだろう?
・・・と思ったわけだ。
それがきっかけとなって、僕は、社会的な地位も肩書も収入も、ある意味では人間関係も手放した。
仕事は9時から17時まで、土日は完全に休み、やりたくない仕事はやらなくていいようにしてもらった。
そのかわり給料はそれまでの半分くらいになった。
地域活動やボランティア活動からもすべて手を引いた。
人生の幸福度が上がり始めたのはそれからだ。
もちろん周囲の人の理解や協力があってのことだけれど、幸福度が上がると、いろいろな歯車が嚙み合ってきて、それまで苦しんでいたことが嘘のように好転し始めたんだよね。
そして、その状態は現在も続いていて、あのときいろんなものを捨てて本当に良かったと実感している。
そういえば、以前、こんな話を聞いたことがあった。
「美味しいお茶を飲みたかったら、まずは出がらしを捨てなさい」
人間は欲深い生き物なので、たくさんのものを両手に抱えたまま、次から次へといろんなものを手に入れようとする。
でも、当然ながら、両手で持てるものには限度があるんだよね。
だから、新しいものを手に入れたければ、古い何かを捨てなきゃいけない。
出がらしの茶葉が入ったままの急須に、どれだけ上等な茶葉を重ねてお湯を注いでも、美味しいお茶は飲めない。
何か欲しいものがあるなら、まずは、それよりも優先順位が低いものを捨てることが先なんだと思う。
執着を完全に捨て去ることは難しいけれど、優先順位を明確にしておけば不要なものを手放しやすくなる。
そして、手放すことで空いたスペースには新しい何かが入ってくる、というわけだ。
さあ、次は何を捨てようかな。。。
それでは今日はこの辺で!
shivai !!
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