他人と比べる必要はない。
(この記事は前回からの続きです)
人生で本当に大切なことは、すべておしっこが教えてくれた。
8.他人と比べる必要はない
女性がトイレの中でどんなふうに用を足しているのかはわかりませんが、男性の場合は小便器がオープンスペースに設置されていることが多いので、ほかの人がどんな様子でおしっこしているのかを目にする機会があります。
何人も横一列に並んでいる状態で用を足していると、いろんな人が思い思いのやり方で用を足していることがわかります。
スマホを片手にゲームをしながら用を足している人、電話で誰かと話している人、隣の人としゃべっている人、便器に描かれた的を一生懸命狙っている人、酔っ払ってふらふらしながら便器に向かっている人、などなど、みんな自分のしたいようにおしっこしています。
さすがに、私のようにおしっこをしながら瞑想をしている人はいないかもしれませんけどね。(笑)
でも、排泄中に瞑想をしているからといって誰かから怒られることはありませんし、「これが正しいおしっこの仕方だぞ!」だなんて、作法を強要されることもありません。
逆に、「隣の人がこうしているから自分もこうしなければ」とか、「自分はこうやっておしっこしてるんだから、隣の人もそうしないと腹が立つ」とか、そんな考えにもなりません。
そもそも、他人のおしっこの仕方なんて気にするようなことではないですし、人からどんなふうに思われているかなんていうことも全く気になりません。
みんなそれぞれ、思い思いのスタイルでおしっこをするのが当然だと思います。
もちろん、便器の中に排泄するという超基本的なルールはありますが。(笑)
それなのに、人は、トイレの外では他人の目が気になります。
自分と他人とを比べて劣等感を感じたり、逆に優越感に浸ったり、義務感に苛まれたりするのです。
ですが、本質的にはトイレの中も外も同じではないでしょうか。
自分は自分、他人は他人です。
おしっこの仕方を他人と比べる必要がないのと同様に、どんな物を持っているか、どんな体型か、どんな人と付き合っているか、どんな学歴か、どんな会社に勤めているか、どんな家に住んでどんな暮らしをしているか、などなど、他人と比べることではありません。
自分は自分、他人は他人です。
自分ならではの特徴を大事にして、自由に、自分ならではの生き方をすればいいだけなのです。
おしっこは教えてくれました。
“おしっこの仕方だけじゃなく、どんなことも他人と比べる必要はないんだよ”
“おしっこするときのように、もっと自由に、もっと気楽に、自分のスタイルで生きようよ”
と。
(次回へ続く)
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