「今ここ」を意識することの大切さ。
(この記事は前回からの続きです)
人生で本当に大切なことは、すべておしっこが教えてくれた。
2.「今ここ」を意識することの大切さ
おしっこをするときに、頭を空っぽにしてただひたすら尿道に意識を向ける。
それはつまり、今この瞬間感じていることに意識を集中するということです。
実際にやってみるとわかっていただけると思うのですが、たったこれだけのことなのに、リフレッシュできて、リラックスできて、そして満たされた気分になります。
それは、思考を止めることによる「瞑想効果」によるものだと私は考えています。
ちなみに、かつては瞑想というとどうしても宗教的なイメージが強くて、特にオウム真理教事件以後は、瞑想してるなんて言うと、「ちょっと危ないヤツかも?」なんて思われかねない状況でした。
それがここ数年、マインドフルネスが浸透したことで、以前に比べると瞑想もかなり一般的になってきたように感じます。
マインドフルネスならやったことがある、という方も少なくないのではないでしょうか。
ご存じない方のために簡単に説明しますと、マインドフルネスというのは、広義では「今この瞬間を大切にする生き方」のことを指しますが、狭義では瞑想方法の一つとして捉えられています。
ストレス解消や、リラックス効果、また集中力アップなど脳機能の向上といった様々な効果が期待できるため、近年ではGoogleやAppleをはじめとする世界中の企業でも導入・活用されているようです。
ところで、瞑想には様々なやり方があるのですが、メジャーなものの一つに、意識を何か一点に集中するという方法があります。
例えば、呼吸に集中したり、手のひらの感覚に集中したり、眉間のあたりに意識を集中したりといった方法です。
瞑想というと「雑念を振り払って頭を空っぽにする」というイメージが強いと思いますが、実は、常人にとって「頭の中を空っぽにする」のは容易なことではありません。
そのため、古来から瞑想を探求してきた求道者たちは、何か一つの感覚に意識を集中することによって「思考」を止め、その結果として「頭を空っぽ」にする方法を発見しました。
ただ、そうはいっても長時間にわたって一つの感覚に集中するのは簡単なことではないですし、そもそも、瞑想のためのまとまった時間をとる余裕のない方も大勢いらっしゃることでしょう。
かくいう私もその一人でした。
ですが、おしっこをする時間は誰にでもあります。
しかも1日に何度もあります。
そこで私は、おしっこをするときに、おしっこが尿道を通り抜ける感覚に集中することを始めたのです。
やってみるとわかるのですが、これは素晴らしい体験でした。
マインドフルネスなどによって瞑想の心地よさを体感するためには時間が必要ですが、この「尿道瞑想」であれば、意識を向けた瞬間から快感を得られます。
そして、快感があるからこそ意識をそこに向け続けることができるのです。
もちろん、おしっこをする間なので、長くても30秒程度のことかもしれません。
ただ、1日に5回おしっこをするとすれば、合計150秒間も思考を止められることになります。
1日150秒、1カ月で75分、1年では、なんと15時間になります。
一見、短い時間に感じられるかもしれませんが、四六時中休みなく思考し続けている脳を一瞬でも休息させてあげられるというのはすごいことだと思います。
そして、何より重要なのは、常に思考し続けて「心ここにあらず」の状態で暮らしている私たちの意識を、定期的に「今ここ」に向けることなのです。
人間関係の悩みや経済的な問題など、過去の後悔と将来への不安が常に頭の中で渦巻いている現代人に、おしっこは教えてくれます。
“今この瞬間をじっくり味わってみなよ”
“日々の生活に追われて、こんな気持ちいいことに気づずに生きてるなんて、もったいないよ”
と。
(次回へ続く)
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