株とワクチンと私
なんだか、「部屋とワイシャツと私」みたいなタイトルになってしまった。(笑)
いつも、ふわっとした抽象的なことばかり書いてる気がするから、たまには現実的なことも書いてみよう。
日本でも新型コロナワクチンの接種が始まったみたいだね。
アメリカで感染者数が激減してるのはワクチンの影響が大きいみたいだから、日本でも効果が見込めるんだろうと思う。
ただ、僕は今回のワクチンを接種するつもりはない。
子どもたちは年齢的にまだ打てないけど、もし打てる年齢だったとしても打たせるつもりはない。
今日はその理由について書こうと思う。
僕は株をやっているから、リスクについては日常的に考えてるほうじゃないかな。
みんなはどうかな? リスクについてどんなふうに考えてるのかな?
ということで、ここで問題です。
次の3つのケースのうち、一番リスクが高いのはどれでしょう?
①アパートの2階から飛び降りる
②マンションの5階から飛び降りる
③高層ビルの20階から飛び降りる
③を選んだ人が多いんじゃないかな?
でも、投資をやってる人なら、一番リスクが高いのは②だとわかる。
投資においては、リスク=不確実性なんだよね。
だから、答えは②。
①の2階から飛び降りる場合は、ケガをする可能性はあるけど、まず死ぬことはない。
一方で③のように20階から飛び降りると、確実に死ぬ。
どちらも、結果がどうなるかは明確にわかる。
だけど、②のマンションの5階っていうのは微妙なんだよね。助かるかもしれないけど、もしかしたら死ぬかもしれない。
わからない。
つまり “不確実性が高い” ということなの。
だから、投資の世界では②が一番ハイリスクということになる。
ちなみに、③のように確実に負けるとわかっている場合はそれを選択しなければいいだけだから、投資ではある意味ノーリスクなんだよね。
じゃあ、ここでコロナワクチンの接種に関する「リスク」を考えてみよう。
コロナワクチンは安全だと言われているけど、長期的スパンで見た場合の副作用・副反応というのは、まだ全くわからない。
通常、薬品の開発にはかなり長い年月がかかるんだよね。
開発から販売に至るまで10年程度かかるのが普通だし、長い場合は20年近くかかるケースもある。
薬の副作用・副反応というのは、投薬後何年も経ってから出てくるものがあるので、それを見極めるための試験には長い時間が必要なんだよね。
何年もかけて臨床試験を重ねた薬品であっても、その過程で危険性が見つかったために開発を中止せざるを得なくなった、なんていうケースは決して珍しくない。
そう考えると、今回のワクチンに関しては、ウイルスが蔓延してから1年も経たずに販売されるという極めて異例の状態だよね。
新型コロナの感染に効果があるということは確実みたいだけど、長期的なスパンで考えたときに副作用や副反応があるかどうかは “まだわからない” というのが実態だと思う。
実際、厚生労働省のホームページでは、新型コロナワクチンの安全性についてこんなふうに書かれている。
本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。
つまり、「リスク=不確実性」という観点で見た場合、今回の新型コロナワクチンは現時点においてハイリスクなものといえる。
一方で、投資の際に忘れてはいけないものとして、「リスクリワードレシオ」という考え方もある。
これは一言で言うと、リスクに見合ったリターンを得られるのか?ということ。
例えば株価が1万円の株があるとするね。
この株を買った場合、価値が0になって1万円の損失が出る可能性があるけど、逆に2万円まで上がって1万円の利益も見込めるという場合、上下ともに1万円の幅があるから、リスクリワードは1:1ということになる。
仮に、1万円損する可能性があるけど利益は3万円見込めるという場合のリスクリワードは1:3ってことになる。
逆に、1万円の損失可能性があるのに利益は5,000円しか見込めないという場合は、リスクリワードが2:1ということになる。
つまり後者の場合は、利益の見込みに比べて損失可能性の幅のほうが大きいから、リスクに見合わないっていうことだ。
じゃあ、今回のコロナワクチンを、このリスクリワード的に考えるとどうなるだろう?
コロナワクチンのメリットは2つある。
- 感染リスクを抑える。
- 重症化を防ぐ。
一方で、新型コロナウイルスに感染した場合のデメリットは大きく分けて3つある。
- 最悪の場合に死に至る。
- 後遺症が残るかもしれない。
- 周囲の人にうつしてしまうかもしれない。
こうやって、ワクチンによるメリットと、感染した場合のデメリットを天秤にかけてみればいいと思う。
そのとき、日本の場合は致死率が低いとか、高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化しやすいといったことも含めて考える必要があるけどね。
それで、明らかにメリットのほうが大きいと思えばワクチンを打ったほうがいいし、デメリットのほうが大きいと思えば打たなくていいと思う。
例えば、自分が比較的高齢で基礎疾患も持っていて、周囲にも高齢者がいるような場合であれば、ワクチンを打つメリットのほうが大きいかもしれない。
一方で、特に基礎疾患などない一人暮らしの学生であれば、ワクチンを打つことによるデメリットのほうが大きくなってしまう。
もちろん今回の場合、ワクチンを打つというのは自分自身のことだけではなくて、社会的な側面も大きいから、それを考慮する必要はあるとは思う。
みんながワクチンを打てば、感染の広がりを抑えられるもんね。
でも、そのことと、自分の将来の “不確実性” とを天秤にかけたときに、果たしてどうなのか。
十分な臨床試験が行われていない遺伝子操作ワクチンを打つことの長期的な「リスク」をどう判断するのか。
それは、個人個人が置かれた状況によって異なると思う。
ただ、僕自身は今の段階ではワクチンを打つつもりはない。
リスクリワード比率がとても悪いからね。
ワクチンを打つか打たないか、いろいろな考え方があるとは思う。
でも、打つにしろ打たないにしろ、周囲の人の目を気にしたり、社会の雰囲気に流されたりするのではなくて、しっかりと自分の意思で決めたいね。
ブログ村ランキングに参加しました。
ポチッと応援、いつもありがとうございます!^^
↓