仕事人間に捧げる 料理のススメ。
一番下の子が保育園に上がるまで妻が長い育休をとっていて、職場復帰したのが4年くらい前だったかな。
それからは僕が夕食当番ということになったので、この4年間くらい、平日は毎日料理をしてる。
もともと料理するのはキライじゃないので学生時代から自炊してたけど、毎日献立を考えて買い物に行って、つくったものを誰かに食べてもらうようになったのは最近のことだ。
料理をしない人は、料理って面倒くさそうとか、難しそうとか、仕事が忙しくてそんな暇はないとか思ってるかもしれない。
でも、今日はそんな人こそ、たまには料理してみるといいかもよーっていう話をしたい。
最初に結論から言うと、僕が感じる料理の効能というか、料理をオススメする大きな理由は大体こんな感じかな。
- クリエイティブである
- 気軽にチャレンジできる
- すぐに達成感を得られる
- 「自然」と触れ合える
- ストレス解消できる
まず1番目の「クリエイティブ」っていうのは、栄養バランスを考えて献立てを組むことはもちろん、素材を掛け合わせて一つの料理をつくるっていうのはかなりクリエイティブな行為だと思うんだよね。
器ひとつ、盛り付け方ひとつで美味しさも変わるものだし。
僕はほぼ毎日、職場のデスクでひたすらパソコンとにらめっこして事務作業をしているから、職人さんのようにモノづくりをする仕事に憧れがあるんだけど、それができない欲求不満を料理で解消できてるんだよね。
2番目の「気軽にチャレンジできる」っていうのはアレだね、やっぱり仕事ではなかなか気軽にチャレンジするっていうのが難しいんだよね。
でも、料理なら、ちょっとマズイものを作ってしまっても家族からクレームが出る程度のことだから、失敗を恐れることなくいろいろ挑戦できるよね。
これとこれを合わせたらどんな味になるんだろう?これの代わりにこれを入れたらどうなるんだろう?なんて考えながら、気軽にドキドキ感を味わうことができる。
3番目の「達成感」というのは、今の時代の仕事って何かの大きな流れの中の一部分だけを扱うことが多いから、最初から最後までのプロセスに自分が関わって、お客さんの笑顔まで見れるという仕事は多くないと思うんだよね。
それが料理だと、素材選び、仕入れ、加工、調理、盛り付け、配膳、そして一緒に食べて家族の笑顔を見るところまですべて、しかも短時間に味わうことができる。
僕のようなオフィスワーカーはこういった達成感を仕事で味わうことが難しいと思うから、これができるだけでもすごくいいと思う。
4番目の「自然と触れ合える」というのはね。
僕は都市部のマンションに住んでるから、もし料理をしていなかったら、朝起きて仕事に行って帰ってから寝るまで、人工物にしか触れずに一日が終わってしまうことになる。
ちょっと想像してほしいんだけど、あなたは朝起きてまず最初に何を触る?その次は?その次は…?
おそらく、プラスチック、金属、布、陶磁器、ゴム、紙、ガラス、とかがほとんどじゃないかな。
もしかすると、人工物じゃないものって「水」くらいかもしれない。
でも、料理をすると、野菜、肉、魚といった自然のものに触れることができるんだよね。
これって意識してる人は少ないと思うけど、生物としての僕らの身体の深いところに影響している気がする。
5番目の「ストレス解消」だけど、包丁でサクッサクッと野菜を切ったりするのは、何でもないことのようだけど、意識してやると意外と気持ちいいんだよね。
それに、料理をすると切るだけじゃなくて、つぶす、こねる、たたく、まぜるといった工程もあって、これも日常生活ではなかなかやらない行為で、無心にやってると結構ストレス解消になるよ。
あと、自分が食べたいものを食べられるっていうのもいいよね。
今日はカレーライスが食べたい気分だなぁって考えながら帰宅したら、テーブルに並んでいたのはサバの塩焼きだった…というようなストレスもなくなるし。(笑)
こんなふうに料理って、ただ食べて美味しいとかマズイとか、つくるのが面倒とかいうだけじゃなくて、プロセスを意識すると結構楽しめたり、癒されたり、ワクワクしたりスッキリしたりできるので、仕事だけで一日が終わってしまってるような人ほど、週に1回だけでも料理をしてみるといいんじゃないかな。
奥さんが料理をつくってくれてるから料理は全くしないという男性も、レタスをちぎって缶入りのコーンを混ぜるだけの簡単サラダをつくってみるとか、それに慣れたらサラダだけは毎日自分が担当するとかしてみると、いろんな意味で良い効果があるかもしれないよ。